上野で「国産顕微鏡100年展」

 過日(2015年)、「国産顕微鏡100年展」を見に上野の国立科学博物館へ行ってきました。


 日本で顕微鏡が量産され始めてから100年が経過した節目の展覧会だそうです。
 当初
の日本製顕微鏡ははドイツ製品ののコピーでしたが、その後の日本の顕微鏡工業の礎となりました。

 顕微鏡は今から約400年前にオランダで発明されました。江戸幕府が始まった頃です。17世紀の半ばには、顕微鏡を使ってイギリスのロバート・フックが細胞を発見したり、オランダのレーウェンフックが微生物を観察しています。
 18世紀の中頃には、江戸時代の日本でも「顕微鏡」の存在が知られ、1780年代頃には日本で最初の顕微鏡が製造されていたそうです。

天明元年に小林規右衛門さんが造った顕微鏡



「100年展」では、江戸時代から現代までの顕微鏡が展示されていて興味深かったです。展示物を見ながら、ミクロの世界に初めて触れた当時の人々の驚きを想像するのは楽しいですね。

 古賀藩の殿様、土井利位が出版した「雪華図説」
顕微鏡で雪の結晶を観察して本を出版した、尊敬すべきオタクの先祖様です。



18〜19世紀の日本製の顕微鏡


 「100年展」は興味深い展示でした。子供達がミクロの世界を体験し、科学への興味が芽生えるような、そんな機会になればと思います。

スギ花粉の季節

 花粉の舞う季節になってきました。自動車のボンネットがうっすらと黄色くなるほどです。

 動物病院では、皮膚病の原因菌を探ったり、体に出来た腫瘤の素性を見極めたりするために、毎日顕微鏡を覗いています。先日、思い立ってスライドガラスを1時間ほど室外に置いておき、顕微鏡で覗いてみました。するとあるある、球の一部分が凹んでヘタの付いたような形はスギ花粉です。




 幸い、私はまだ花粉症を発症していないのですが、これを空気と一緒に吸い込んでいると思うと、鼻がムズムズしてきますネ。

皮膚病のケア〜薬用シャンプーは泡の立つ塗り薬!

 痒がるワンちゃん、見ていて切なくなりますね。
 
 皮膚病の原因は様々です。皮膚で細菌が増殖して起こるタイプの皮膚病には、投薬で原因菌の増殖を抑え、症状の緩和をはかります。そして薬用シャンプーで皮膚を洗浄し、フケや過剰な皮脂、汚れを除去し、皮膚を整えます。週2回のシャンプーが必要となることもあり、お家で行っていただく場合が多々あります。

 ◆薬用シャンプーは「泡の立つ塗り薬」◆

 飼い主様には「10分かけてマッサージするように洗ってください」といつもお願いするのですが、「10分って長い!!」ですよね。でも、それには理由があって、薬用シャンプーは「シャンプーの形をした外用薬」だからなんです。薬用シャンプーの中には「角質を除去する成分」「殺菌成分」「脂を除去する成分」「角層を整える成分」などが入っていて、皮膚の状態に応じてそれぞれにあったシャンプーを処方させていただいています。それらの成分が皮膚に浸透して効果を発揮するために「10分かけてマッサージするように洗う」ことが必要なんですね。とはいえ、やはりシャンプーですから、洗った後はぬるま湯で充分すすぎます。必要に応じてコンディショナーを使っていただいたりする場合もあります。

 まだまだ、寒い日が続きますから、シャンプーをする際は部屋を暖かくして行いましょう。ワンちゃんのためでもありますが、何より、寒いと飼い主さんも大変ですから。

 げん動物病院 長谷川